メール下書き 端末内 AI
箇条書きを貼り付けると、Chrome に組み込まれた Gemini Nano が日本語のビジネスメール本文を下書きします。
入力内容は端末の外に出ません (ネット不要で動作)。
Chrome 側のセットアップ手順を見る
- Chrome 138 以上か確認
chrome://version - フラグ A を Enabled に
chrome://flags/#optimization-guide-on-device-model※ モデルが「利用できません」のままなら、Enabled BypassPerfRequirement に切り替えてハード要件を緩めてみてください (ローエンド機向けの救済)。 - フラグ B を Enabled に
chrome://flags/#prompt-api-for-gemini-nano - Chrome を再起動 (フラグ画面右下の Relaunch ボタン)
- モデルをダウンロード:
chrome://componentsを開き、「Optimization Guide On Device Model」の「アップデートを確認」をクリック - このページをリロードしてバナーが緑の「利用可能」になれば完了
chrome:// の URL はセキュリティ上 Web ページからリンクを開けないため、コピーしてアドレスバーに貼り付けてください。 追加の指示を書く (任意・上級者向け)
書いた内容は毎回のプロンプトに 追加の指示 として織り込まれます。用途テンプレで物足りない時の微調整にどうぞ。
使い方
- 最初にバナーで AI の状態 を確認します。「利用可能」なら即生成できます。「準備が必要です」と出たら 「AI モデルを準備する」 ボタンを 1 回だけ押して、初回のモデルダウンロード (約 1.5〜2.4GB) を済ませてください。以降は完全オフラインで動きます。
- 伝えたい内容を 箇条書き で貼り付けます。「・」「-」など先頭記号はあってもなくても OK。日付・金額・固有名詞は、本文に出したい形のまま書いておくと、AI が勝手な創作をせずそのまま使ってくれます。
- 用途 (日程調整 / 問い合わせ返信 / 謝罪 / 催促 / 社外カジュアル) と 文体 (標準 / 丁寧 / 親しみ) を選びます。件名 は空欄でも自動で考えてくれます。指定したい場合だけ入力してください。
- 細かい注文がある場合は「追加の指示を書く」を開いて、「150 字以内」「結論を先頭に」「署名は ◯◯ で締める」など自由に書きます。毎回のプロンプトに追加指示として織り込まれます。
- 「メール本文を作成」 を押すと、件名と本文がストリーミング表示されます。途中で止めたい時は「停止」ボタンで中断可能。気に入らなければ何度でも生成し直せます。
-
生成結果はそのまま 「コピー」 ボタンでクリップボードへ。入力内容は端末の
localStorageに保持されるので、ページを閉じてもフォームは復元されます。
こんな時に使えます
社外問い合わせへの返信
取引先から来た質問に対して、回答内容を箇条書きで貼り付けるだけで、宛名・挨拶・結びまで揃ったメール文に整います。「用途: 問い合わせ返信」を選べば、回答を先に置く構成に寄せてくれます。
営業フォロー・日程調整
打ち合わせ後のお礼や次回日程の候補出しに。日付・時間帯・実施方法 (オンライン / 対面) を箇条書きで並べれば、相手が返信しやすい形に整えてくれます。テンプレ流用の手間がなくなります。
お詫び・トラブル連絡
経緯・原因・対応・再発防止を箇条書きで整理して「用途: 謝罪」を選ぶと、冒頭でお詫びを述べて締めにもう一度お詫びを置く、定石どおりの構成に整えます。固有名詞や障害名が外部に漏れないのも安心です。
支払い・納品の催促
請求書の入金確認や、提出物の納期リマインド。「用途: 催促」を選ぶと、相手を責めない状況確認のトーンで、期限と必要なアクションを明確に伝える文面に寄せてくれます。
仕様のポイント
- Chrome 138 以降が必須: Windows 10/11、macOS 13+、Linux、ChromeOS Chromebook Plus が対象。ブラウザ起動時に
globalThis.LanguageModelAPI が存在するかで自動判定し、未対応環境では明示的に警告を出します。モバイル Chrome や他ブラウザでは現状動きません。 - Gemini Nano がオンデバイスで動作: 推論はすべてあなたの PC の中で完結します。箇条書きに書いた取引先名・金額・固有名詞・障害情報のいずれも、当サイトのサーバーや Google のサーバーには送信されません。社内規定で外部 AI が使えない現場でも検討しやすい構成です。
- availability で 4 段階を判定:
available/downloadable/downloading/unavailableの状態をバナーに反映。downloading 中は 2 秒間隔で自動ポーリングし、完了したら自動で「利用可能」表示に切り替わります。 - 初回ダウンロードは明示的なクリックが必要: Chrome の仕様で、約 2GB のモデル取得はユーザー操作 (ボタンクリック) を起点にしないと開始できません。ページ読み込みだけで勝手にダウンロードが走らないよう制御しています。
- ストリーミング出力と中断対応:
promptStreamingで生成中の本文を逐次表示。長くなりそうな時は「停止」ボタンで途中中断できます。生成パラメータはtemperature: 0.6、topK: 3で、ぶれにくい標準的なビジネス文体に寄せています。 - 履歴とフォームは端末の localStorage に保存: 箇条書き・用途・文体・件名・追加指示は次回開いたときに自動復元します。クラウド同期はしないので、別端末からは見えません。
もっと詳しく:端末内 AI(Gemini Nano)の仕組み
Chrome 組み込みの Gemini Nano とは
Gemini Nano は Chrome 138 以降に同梱される小型 LLM で、Web ページから LanguageModel(Prompt API)として呼び出せます。クラウドの AI API を叩くのではなく、ブラウザ内蔵のモデルがあなたの PC の CPU/GPU で推論します。初回だけ約 2GB のモデルをダウンロードすれば、以降はオフラインでも本文を生成できます。
オンデバイス AI のプライバシー優位
推論が端末内で完結するため、箇条書きに書いた取引先名・金額・障害情報のいずれも、当サイトのサーバーにも Google のサーバーにも送信されません。これはクラウド API 型の生成 AI との根本的な違いで、外部 AI サービスの利用が制限されている社内規定下でも検討しやすい構成です。
小型モデルゆえの限界
Gemini Nano は数 B 規模の小型モデルで、一度に扱えるコンテキストは約 6,144 トークンです。長すぎる箇条書きは分けて生成すると安定します。固有名詞や金額は箇条書きに明記した内容がそのまま使われ、AI が勝手に創作しないようにしています。挨拶や定型の構成は得意ですが、込み入った交渉文などは人の手直しを前提にしてください。
関連ツール
他にもいくつかの単機能ツールを揃えています。
- Unix Timestamp 変換 — 秒・ミリ秒・日時を双方向変換。UTC/JST/任意タイムゾーン対応。
- 文字数カウント — 文字数・バイト数・行数・Twitter文字数を即時カウント。絵文字対応。
- JSON整形 — JSONを整形・圧縮・検証。エラー位置を行番号/列で指摘。
- B2クラウド 使えない文字チェッカー — ヤマトB2クラウドで弾かれる機種依存文字・囲み数字などを即時検出し、推奨置換を提示。
よくある質問
入力した箇条書きはどこかに送信されますか?
localStorage にだけ保存されます。どの環境で使えますか?
「この端末では利用できません」と表示されます
chrome://on-device-internals でモデルの状態とエラー内容が確認できます。